駒田監督が振り返るMLB555発ラミレスの凄さ「強く打つ打ち方知っている」
ラミレスの打撃は「さすが」、「強く打つ打ち方を知っている」
――マニー・ラミレスがプレーしたことをどのように受け止めていますか?
「非常に光栄なことだと思っています。これから彼がどこでプレーするかはわからないですが、最後になるんじゃないかという機会に、日本の高知の我々のチームを選んでくれたことには感謝しています。楽しかったなという思い出を持ってほしいと思っています。打撃はさすがだなと思います。ボールの捉え方も素晴らしいし、強く打つ打ち方を知っている選手ですね」
――駒田監督は試合後に球場で最後まで残ってサインや記念撮影に応じるなど、ファンサービスも熱心にやっておられますね。
「せっかく来てくださるんだから、できるだけお応えしたいと思っています。もちろん、いつまでもやってられないから、どこかで切らないといけないんだけれども、なるべく長く居よう思っています。喜んでくださっているので、張り合いを感じます」
――独立リーグの監督という経験はいかがですか。
「勝っているときは楽しく野球ができますが、負けが込んできたときに難しいですね。独立リーグだろうがNPBだろうが、負けを勝ちにしていくのは難しいことです。選手の中には、精神的に弱い子もいますね。『負けるなよ! こんなとこで三振して負けるかよ、と思え』と励ましています。全体として、おとなしい選手が多いように思いますね。マナーが悪いとかは論外だけど、もっと荒々しい気迫を出してもいいんじゃないかと思います」
――有望な選手はいますか?
「NPBには送り出せる選手はいます。岡部峻太とか十分に実力は持っていると思います。また、数字は残っていないですが、自分の気持ちで俺はやれるんだと思えばNPBに行ける子はいると思いますよ。
私が選手によく言っているのは『NPBのスカウトは、うちのチームの選手なんか誰も見に来てないよ、相手のチームの選手を見に来てるんだ。でも、そいつらを打ち負かしたり、投げ負かしたりすることで、あれ、いい選手いるじゃん、となる。そこを目指すんだ。プレッシャー感じずにやれ』ということです。後期も前期の出だしのように、のびのびと試合をしたいですね」
【了】
広尾晃●文 text by Koh Hiroo