荒木雅博は最も“非力”な2000本安打者、だからこそ値打ちがある

総合力で大きな貢献を見せてきた荒木

 荒木は、2012年に2000本に達した宮本慎也をさらに下回る「最も非力な2000本安打者」と言えるだろう。しかし宮本が内野手として、チームのリーダーとして長年貢献したように、荒木も守備も含めた総合力でチームの信頼を勝ち得て偉業を達成した。

 2000本安打を打った二塁手のRF(守備機会/試合数、守備範囲の広さを示す数値)では

1荒木雅博 5.19
2高木守道 5.14
3立浪和義 4.80

となっている。また、犠打数281も2000本安打者では4位、盗塁成功率.771も4位だ。

 荒木雅博は、宮本慎也とともに、“非力”でも総合力でチームに貢献して大台を突破した選手ということになろう。若い野手に大いに励みになるのではないか。

【了】

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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