ソフトBの強さ支える選手層―石川2戦2勝、工藤監督が称えた「投球の幅」
石川と松本の活躍に工藤監督「盆と正月が来た感じ。クリスマス、誕生日も」
それにしても、改めて、ソフトバンクの選手層の厚さを感じさせられる。先に記した面々が不在にも関わらず、5カード連続の勝ち越しで、貯金は15まで増えた。首位・楽天との差も1.5ゲームまで縮まっている。
現在の先発ローテは、千賀、東浜、バンデンハーク、中田と、去年もローテを担った4人に、石川と、そしてプロ3年目で6月3日のDeNA戦(横浜)でプロ初勝利を掴んだ松本裕が回す。一時期は、危機的状況と思われた先発ローテも、蓋を開けて見たら、若い2人が見事に穴を埋めた。
孝行息子の活躍には、工藤監督も「石川も、松本も、私にとっては盆と正月が来たような感じです。クリスマスも、誕生日も加えていいですよ」と目を細めるばかり。野手も、頚椎捻挫で内川が離脱中にも関わらず、新外国人のジェンセンが昇格即来日初本塁打を放つなど、ファームから上がってくる選手が次々に活躍する。やっぱり強い。今のソフトバンクには、そう感じさせられる。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani