ホークス柳田、好調維持で2度目トリプルスリー現実味 不安要素に「死球禍」
今後の不安要素は…
2015年を振り返るとソフトバンクには勝負強い李大浩が中軸にいた。柳田を歩かせても、李にやられる恐れがあったから、軽々に四球を与えることができなかった。一方、2016年は李大浩がシアトル・マリナーズに移籍。チームは中軸の補強をしなかったために、柳田に対する相手投手のプレッシャーが増す状況だった。
2017年は柳田の後ろには内川に加えてデスパイネがいる。投手の警戒心は分散される。そういうことも影響して、柳田は息を吹き返したのだろう。
気がかりなのは、死球が多いこと。強打者柳田に対し投手は思い切って内角を攻める。過去3年で38もの死球を食らい、欠場もあった。今季もすでに5死球。死球禍をうまく切り抜けることが必要だ。
柳田が2度目のトリプルスリーを達成すれば、ソフトバンクの優勝もぐっと現実味を帯びてくるだろう。ここからどれだけ数字を上げるか、注目だ。
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広尾晃●文 text by Koh Hiroo