パの本塁打王争いが熱い!? タイトル獲得へ、盛り上げる3人の和製大砲

自身初の40本塁打も視野に入るT-岡田

 2人目は、2010年以来となる本塁打王獲得を目指す、オリックスのT-岡田だ。吉田正やロメロなど、期待の長距離砲が戦列を離れてしまう時期があった中で、14本のアーチを描いた。さらにチームトップの30打点を挙げて、パ・リーグ最下位に沈んだ昨季の悔しさを晴らそうと気を吐いている。こちらも、昨季と今季の成績を比較してみよう。

【T-岡田の打撃成績】
2016年:123試合 454打数 129安打 20本塁打 76打点 打率.284
2017年:56試合 197打数 59安打 14本塁打 30打点 打率.299

 開幕直後は天秤気味の打法に挑戦するなど試行錯誤が続き、本人も本調子ではないと語る中で、本塁打量産を果たしている理由はどこにあるのか。注目したいのは、大幅な向上を見せている出塁率だ。昨季は47四球を選んで出塁率は.357だったが、今季はすでに38四球を選び、出塁率.423と数字を上げている。

 さらに、56試合に出場して併殺打はなんと2本。狙った球を逃さず、正確に捉える意識がここまでの打撃成績に表れているのではないだろうか。2010年に33本塁打をマークして本塁打王に輝いて以来、30本に到達しないシーズンが続くT-岡田。このペースを維持して、自身初の40本塁打、さらにはその先にある7年ぶりのタイトルを見据える。

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