正念場迎えるソフトバンク 交流戦首位タイも止まらない“故障の連鎖”
正念場となる巨人、広島の6連戦
投手で言えば、和田、武田、千賀と、開幕当初はローテの中心となるはずだった3人が相次いで離脱。東浜、バンデンハーク、中田はローテを守っているが、残りの3枚は石川、松本裕、山田が担う。また、昨季セットアッパーの座を担ったスアレスは来季の開幕での復帰も厳しい状態だ。
野手では、開幕から4番を担った内川が離脱しており、内川離脱後に4番に入ったデスパイネまで負傷。現状では、ともに、交流戦明けには復帰出来る見通しだが、少なくとも、交流戦残り6試合は主砲2人を欠く状況で戦わねばならない。
いま、世を賑わしている将棋の世界でいう「飛車角落ち」どころではなく、それを通り越し「飛車角金銀落ち」の状態である。幸いなのは、交流戦終了後に4日間の空き日がある点。内川、デスパイネ、武田、千賀が順調にリーグ戦再開時に復帰すると仮定すれば、この状態はあと6試合に限られる。
V3を狙う交流戦では11日時点で首位タイ浮上。敵地で戦う巨人、広島との6試合は、ソフトバンクにとって踏ん張りどころとなるだろう。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani