実況アナが語る日ハムの魅力 大谷は「ボンズ」、大田の打球は「紙飛行機」
生放送は年間180試合ほど、「まだまだ修行中」
「アメフトの解説をしていた時にTBSの石川さんが実況する試合でご一緒したんです。その時に石川さんから『近藤くん、君、絶対実況できるからやった方がいいよ』と言われて。それまで自分がアナウンサーになるという発想はなかったんですが、NFLの実況をさせてもらえるようになりました。
NFLは絶対に知っていないとしゃべれないと思うんですよ。自分が解説の時に『こういうことを聞いてくれたらこう答えられるのに』と思うことがありました。反対の立場になった時には、それを意識してしゃべりました。
その後、担当プロデューサーがメジャーリーグに異動になり、野球の実況も始めました。メジャーリーグは昔から見ていたし、サンディエゴに住んでいたからパドレスの試合はよく行っていました。トニー・グウィンとか見に行っていたので。元々、野球とアメフトを子供の頃からやっていて、日本に帰ってきた時には地域の少年チームで野球やっていましたから。守っていたのはサードとかショート。父親も巨人ファンでずっとテレビは普通に見ていましたしね。
NFLは週1回しか試合ありませんが、野球は毎日やっているでしょ。だからNFLより4倍、5倍やるようになって、どんどんメジャーリーグをやるようになりました。
アメフトもしゃべるし、バスケもしゃべるし、年間180試合くらい生放送します。だから、反省点もあるんです。外国人の名前のファーストネームがごっちゃになったりするので、そこはまだまだ修行中です。
まさか自分が人前で日本語を話す仕事をするとは思わなかったですね。グアムの小学校にいたときは、日本に帰ったら日本語がメチャクチャになるんじゃないかと親が心配していました。実際、中学に入ったら日本語が変だと先輩にはよく言われましたよ。だから、これはもう運命のいたずらですよね」