伊東監督が明かす「死ぬ気」の直訴 ロッテ石川が待ちに待った初白星
「死ぬ気」覚悟で1軍でのプレー継続、「昨年の感じに戻した感じ」
5月30日の阪神戦で5回途中7失点降板で2軍落ちが決まっていたが、試合後に「1軍でやらせてほしい。死ぬ気でやりますと言ってきた」と伊東監督。小林投手コーチからも「1軍で投げて、良くなってほしい」と言われ、折れそうな心を取り戻した。
6日の中日戦で白星はつかなかったが、8回3失点で大きな手応えをつかみ、WBC後遺症ともいえる不調から、ようやく球に力と自信を蘇らせてた。
「(初白星まで)長かったです。前回(中日戦)のほうが、全然よかったが、要所でいい球がいった。今までやってきたことにプラスして、昨年の感じに戻した感じ」と石川。伊東監督も「やってもらわなきゃ困る選手。やって当たり前の計算をしている。まだまだ物足りないが、一つ勝って、本人もホッとしていると思う」と遅すぎる初白星に、胸をなで下した。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono