楽天安楽、今季初先発は6回3失点で敗戦も…由規と「甲子園最速男対決」実現

7回1失点の好投を見せた由規に軍配

 焦る気持ちを抑えつつ怪我を癒した安楽は、6月14日の「日本生命セ・パ交流戦」の東京ヤクルト戦で、ついに今季初登板を迎えた。相手先発は、仙台育英高校時代に安楽と同じ155キロをマークし、甲子園球速ランキングのトップに並び立つ由規。この日、奇しくも甲子園最速記録を持つ2投手が、ともに先発マウンドに上がった。

 初回、安楽は先頭の坂口に四球を与え、4番・雄平に適時打を浴びるなどして1点を失う。制球に苦しみ球数を要したものの、球速は150キロに迫り、2回、3回は東京ヤクルト打線を3者凡退に抑えてみせた。

 しかし、その後も2点を奪われて、最終的に6回を投げて被安打5、奪三振5、与四球2、失点3という投球内容。今季初登板初勝利とはならず、「甲子園最速男対決」は7回1失点の好投を見せた由規に軍配が上がった。とはいえ、安楽はまだまだプロ3年目の20歳。チームにとっては日程が過密になる夏場に向けて、頼もしい戦力が加わったと言えるだろう。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

「パ・リーグ インサイト」馬塲呉葉●文

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