ロメロ不在で9勝22敗→出場で19勝10敗 オリックスで鍵を握る主砲の存在
打撃成績以上に大きいロメロの存在
その後もロメロは、随所で4番らしい働きを見せる。交流戦初黒星を喫した翌日、6月7日の阪神戦では、同点で迎えた9回裏、1死満塁の場面で遊撃手のグラブをはじくサヨナラ打を放ち、チームの連敗を阻止。6月9日の中日戦では10回無死1塁から豪快なサヨナラ2ランで試合に決着をつけるなど、交流戦首位を争うチームにあってしっかりと役割を果たしている。
ロメロが出場した28試合におけるチームの成績は、19勝10敗。一方、それ以外の31試合では9勝22敗となっている。「偶然」で片付けるには、あまりにも対照的な数字ではないだろうか。打率.257、9本塁打という成績以上に、チームにおけるロメロの存在は大きいということが窺える。
交流戦最後の4試合、オリックスはセ・リーグ首位の広島戦のあと、同3位のDeNAと戦う。2010年以来となる交流戦優勝を果たすため、そしてチームをさらなる高みへと導くため。勝負強さを見せる主砲のバットに、より一層の期待がかかる。
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(記事提供:パ・リーグ インサイト)
「パ・リーグ インサイト」編集部●文