NPBは外国人枠を撤廃すべき!? 元中日パウエル氏提言「レベルが上がる」
MLBで指導者として生かす故・大豊泰昭氏の教え
自分で得た技術や知識を“起業秘密”として独り占めせず、仲間や後輩に伝えながら互いに高め合うことの大切さを学んだのも、日本だった。中日に入団当時、ロッカーが隣だった故・大豊泰昭氏が、外国人選手のイロハを教えてくれたという。
「一生懸命に練習すること。諦めないこと。よきチームメイトであること。大豊さん自身が、中日というチームに溶け込むために心掛けたことを、いろいろと教えてくれたんだ。打撃についてもアドバイスをくれたし、球場を離れても本当によく面倒をみてくれた。2015年に亡くなったという連絡を受けた時には、本当にショックで……」
球場内外で惜しみないサポートを続けてくれた大豊氏に感化されたパウエルが、2001年を最後に現役を退いた直後から指導者の道を歩み始めたのは自然の流れだったのかもしれない。日本球界から監督就任の要請があれば、もちろん快諾するつもりだが、同時に「選手として果たせなかった唯一の後悔」という「ワールドシリーズ制覇」をメジャー球団で経験したい想いも強い。日本で優勝する難しさも知っているが、「やはり世界最高峰リーグはメジャー」と断言する。