2005年世界一の盟友が語るロッテ井口「打席での勝負強さはすごかった」
自らも19年の現役生活を送ったピアジンスキー、井口に「おめでとうと伝えたい」
昨年9月10日メッツ戦を最後に試合から遠ざかり、今季はFOXスポーツの解説者として、別の角度から野球に触れているピアジンスキーは、自らも19年という長いキャリアを送った。闘争心をむき出しのプレースタイルや歯に衣着せぬ物言いで敵を作ることも多かったが、「怪我の少ない丈夫な体に生んでくれた親のおかげで長くプレーできた」と振り返り、「イグチにも長いキャリアを送れたことについて、おめでとうと伝えたい。お疲れ様でした」と話した。
2015年1月に行われたホワイトソックスのファン感謝イベントで、ワールドシリーズ優勝10周年を記念して、当時の優勝メンバーが集結した。自主トレを終えたばかりの井口も、キャンプインまでのわずかな時間を利用して、強行スケジュールでシカゴ訪問を果たした。そのオフにカージナルスからブレーブスへ移籍したピアジンスキーは、他球団所属の現役選手ということでイベントに参加できず。「久々にみんなと会いたかったんだけど。今度イグチに会えるのは、20周年記念の時かな」。
ワールドシリーズ制覇を果たしたチームメイトは、時と距離を隔てても、特別な一体感でつながれているようだ。
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佐藤直子●文 text by Naoko Sato