“黒木超え”目指す黒木がスゴイ 存在感際立つオリックスドラ2ルーキー
流れを呼び込む「8回の男」
初失点以降、5月16日まで13試合連続無失点という驚異の安定感を見せ付け、5月18日に3失点してから、再び6月14日まで12試合連続無失点。5月16日の福岡ソフトバンク戦では2対2の同点で迎えた8回に登板し、中村晃、松田、上林を3者凡退に封じると、直後の攻撃でチームが勝ち越しに成功。うれしいプロ初勝利を手にした。
5月27日の千葉ロッテ戦では、2点を追う8回に登板し、井口、ダフィー、三木を相手に圧巻の3者連続三振も披露する。チームはその後1点を返して僅差で敗れたものの、追加点を与えずに流れを呼び込む「8回の男」としての役割を堂々と全うした。
6月4日の巨人戦では、1歳年下のドラフト1位ルーキー・山岡の後を受けて、2点差で迎えた9回に登板。巨人打線の攻撃を危なげなく3人で終わらせて、初セーブもマークした。
黒木の交流戦終了時までの成績は30試合で4勝1敗、15ホールド、1セーブ、31回、32奪三振、防御率2.03だった。
30試合登板というのは、北海道日本ハムの鍵谷、福岡ソフトバンクの岩嵜、埼玉西武のシュリッターに次ぐパ・リーグ4位タイであり、今季のルーキーの中では両リーグトップの数字である。