“黒木超え”目指す黒木がスゴイ 存在感際立つオリックスドラ2ルーキー
ホールド数はリーグ6位、指揮官も称賛する活躍
パ・リーグのホールド数ランキングを見てみると、北海道日本ハムの谷元、埼玉西武の牧田といったそうそうたるメンバーが名を連ねる中、黒木がマークした15ホールドは、トップの谷元と4ホールド差の6位。この「オリックスの黒木」がいかに首脳陣に信頼されてマウンドを託されているのか、そして、黒木自身がどれだけ正確にその期待に応えてきたのかがうかがえる、優秀な成績である。
厳しい場面に登板し、背番号「54」にふさわしいマウンドさばきでピンチを断ち切る右腕に対し、指揮官も称賛を惜しまない。開幕直後の4月は15勝7敗という好調ぶりを見せ、5月28日から6月4日にかけて怒涛の7連勝を果たした今季のオリックスを語る上で、もはや黒木の存在を欠くことはできないだろう。
6月23日からは、熾烈を極めるペナントレースが再開する。日程は過密になり、容赦なく体力を奪う季節が訪れ、心身の消耗を癒す暇もなく一戦一戦の重みが増していく。黒木だけでなく、まだシーズンを完走したことのないルーキーたちは、想像を絶する過酷な戦いを強いられることになるだろう。しかし苦しいときこそ、憧れの「エース」の背中を思い出して、強気に打者へと立ち向かっていってほしいものだ。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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「パ・リーグ インサイト」馬塲呉葉