歴代、現役、生え抜き、球団史上…ホークス松田の200本塁打の位置づけは?
4分の3以上は右投手からの本塁打
初めて25本塁打を打ったのは28歳のシーズン。30本に到達したのは32歳のシーズン。もともと打撃センスは良かったが、スラッガーとしての才能が開花したのは30歳近くになってから。大器晩成型の選手だと言えるだろう。
松田は右打者ながら、右投手からよく本塁打を打っている。200本のうち、157本が右投手。本塁打率は22.65、通算打率は.272。一方、左投手からは43本塁打、本塁打率は27.49、しかし打率は.280。右投手には思い切って振っていき、左投手にはシュアな打撃を心掛けるという松田の特長が見て取れる。
今季は中軸を外れ、7番での出場が多いが、日本ハム・中田翔と並ぶリーグ9位タイの39打点。得点圏打率は.322。下位打線の中心打者としてしぶといところを見せている。
松田は、今年34歳になった。チームには、鶴岡慎也、川﨑宗則、高谷裕亮、内川聖一と松田よりも年長の野手がいるが、実質的な内野のリーダーとして、チームをけん引している。年齢的にはベテランの域に達したが、そのパワーは衰えていない。
12球団一選手層が厚く、競争が激しい福岡ソフトバンク・ホークスでは、レギュラーを確保するのも難しいが、チームの精神的な支柱として、今後も本塁打を量産してほしい。
(広尾晃 / Koh Hiroo)