広島緒方監督、磯村プロ1号に「びっくり」、鈴木逆転弾には「成長している」
磯村が貴重な同点弾「泳いだぶん、飛んでくれた」
広島は2日、マツダスタジアムで行われた中日戦に6-4で勝利し、今季7度目の同一カード3連勝で貯金21とした。ビハインドの展開からの終盤の逆転勝利に、緒方監督は「カープの4番バッターが試合を決める一打を打ってくれた」と、8回に逆転3ランを放った鈴木を称賛した。
3点ビハインドの7回、途中出場の磯村がプロ初本塁打を放って1点差とした。3番手捕手として、出場機会が少ない磯村だが、「ちょっと泳ぎ気味だったが、芯で捉えることができた。泳いだぶん、飛んでくれた」と振り返った一発に、緒方監督も「磯村がびっくりする本塁打を打ってくれた」と驚いた様子だった。
1点ビハインドの8回には、今季不動の4番に定着しつつある鈴木が、中日3番手の又吉から逆転3ランを放った。
「又吉さんはまっすぐが速いし、スライダーも切れるので絞って打席に入った。思い切って振った」という鈴木の一打は、低いライナーでスタンドに飛び込んだ。緒方監督は「それまでノーヒットでも、最後に最高の結果を出してくれた。頼もしい。成長しているよね」と評価した。
「打席に入る前にすごい声援をもらった。丸さんや前の人がつないでくれて、その流れに乗っていけた。今日は丸さんとファンの人たちに良い流れを作ってもらえた」と鈴木が言えば、緒方監督も「今日もマツダスタジアムを真っ赤に染めてくれたファンを喜ばせてあげられたのが嬉しい」と、連日満員のスタンドは、チームに確実に力を与えている。
ここまで勝率.765と、驚異的な勝率を誇るマツダスタジアムでの強さは、リーグ連覇への大きな原動力となる。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)