アイス“盗み食い”男、今度は“激走”でファン魅了 内野安打で一塁から一気に生還
守備中にファンのアイスを食べて話題となったアルシア、全力プレーで喝采浴びる
ファンのアイスを“盗み食い”したことで話題となったブルワーズの若手内野手、オーランド・アルシアが今度は驚異的な走塁で喝采を浴びた。
3日(日本時間4日)の本拠地オリオールズ戦に「8番・遊撃」で先発したアルシア。7-1と6点リードで迎えた3回にセンター前ヒットで出塁すると、見せ場を作った。
続くスーターが2ストライクからバスター。ボテボテのゴロが遊撃に転がり、内野安打となる。一塁走者のアルシアは二塁へ到達すると、三塁手もゴロの処理のため前進していたのを見て、一気に空いていた三塁ベースを狙った。
三塁手が慌てて戻り、捕手も三塁ベースカバーに向かうと、一塁手が慌てて送球。アルシアは捕球した三塁手のタッチを何とかかいくぐり、滑り込んだ。しかし、アルシアは勢い余ってベースから離れてしまう。すると、今度はそのまま立ち上がって本塁へ走り始めた。
三本間に挟まれてアウト…かと思いきや、アルシアは諦めない。全力で走りながら2度ターンし、最後はタッチを交わして本塁に滑り込んだ。アルシアの走塁が続く間、スタジアムは歓声と悲鳴が入り混じって大盛り上がり。ダグアウトでは大喜びのチームメートから手荒く祝福された。
地元テレビ局の実況は「なんてことだ! アルシアのなんてプレーだ!」と大興奮。解説者も「ワオ! 信じられない男だ」と感嘆の声を漏らし、スタジアムはスタンディングオベーションに包まれた。
売り出し中のアルシアは、1日(同2日)のマーリンズ戦では、守備でスタンドインしたファウルフライを追いかけ、そのついでにファンが持っていたアイスを一口だけ“盗み食い”したことが大きな話題となった。この時はお茶目なプレーでファンを喜ばせていたが、今度は全力プレーで魅了した形だ。
この試合では4打数3安打1打点1得点の大活躍で8-1での勝利に貢献。MLB公式サイトによると、最近42試合では打率.367という好成績を残している。