快挙逃した育成出身ソフトB石川の持つ“不動心”「土台は中継ぎの時と同じ」
「投げるたびに違う課題が出ることが成長」と自己分析
「変化球の精度はもう少し欲しかった。真っすぐは前回よりいっていなかったけど、相手は前回の投球を見ての対応だったと思う」
早いカウントから低めにボールを集めた結果、7回を投げて、わずか1安打で無失点。石川は6月27日の日本ハム戦(ヤフオクD)でも7回を1安打無失点に抑えており、これで14イニング連続無失点。2試合で、わずか2安打と好投が続いている。
育成出身で昨季途中に支配下登録された右腕。今季は中継ぎで開幕を迎え、先発陣に離脱が相次いだことで先発に配置転換となった。これで5度目の先発マウンドとなったが、「初先発の時の1イニング目と、今日の7回と、気持ちは変わっていない。土台は中継ぎの時と同じです」という意識が好投を支える。
「投げる時に出る課題が、同じように繰り返さないこと、投げるたびに違う課題が出ることが成長かな。以前は投げるたびに同じ課題を繰り返していたので」と自身の成長を分析する。千賀に続く育成出身の右腕。この快投は、しばらく続きそうである。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)