稀代の強打者プホルスの活躍の裏に日本人の存在「彼との出会い大きかった」

寺田氏が明かすプホルスの“凄さ”「ビックリするくらいチーム最優先」

「ビックリするくらいチーム最優先で考える選手ですね。DHに専念するのも、チームとして見た場合、その方が戦力アップにつながるから。600号を打っても、どれだけいい個人成績を残しても、それがチームの勝利につながるからうれしいだけであって、数字そのものには深いこだわりはないみたいです。そういうベテランがチームにいるのは、若い選手にとって幸せなことですよね」

 現地7月4日時点で、プホルスはメジャー通算2899安打で、3000安打まで101本に迫る。これまで600本塁打&3000安打を達成したのは、ハンク・アーロン(755本塁打、3771安打)、ウィリー・メイズ(660本塁打、3283安打)、アレックス・ロドリゲス(696本塁打、3115安打)の3人だけ。史上4人目の金字塔を射程内に捉えたプホルスは、笑みを浮かべながら「そうだね。近づいているね」と話したが、それすらもチームの勝利に付随する「おまけ」なのだろう。

 現在37歳。契約最終年となる2021年には41歳を迎える。その年が終わる頃には、史上4人目の700本塁打や、安打数は3500本を優に超えているはずだが、チームの勝利を最優先に戦う姿勢は変わらないのだろう。カージナルス時代には2度経験したワールドシリーズ優勝にエンゼルスを導けるのか。身体に万全のケアを施しながら、プホルスは今日もバットを振り続ける。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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