「話にならない」―2軍落ちのロッテ佐々木、改めて浮き彫りになった課題
6回途中6四球3失点で7敗目、「バッターと勝負出来ていない」
制球力の無さ――。2軍落ちが決まったロッテのルーキー佐々木の課題が改めて浮き彫りになった。
5日の楽天戦。試合前に「若さを前面に出して、1球目から少々甘くても、勢いで押してほしい」と語っていた伊東監督は「6四球では話にならない」と試合後に怒りを露わにした。通算11試合で39四死球はあまりにも多い。「自分のボールが思ったところに投げられていない。バッターと勝負出来ていない」と佐々木もうなだれるしかなかった。
初回、先頭島内への142キロ直球がシュート回転して真ん中へ。右中間を破られた。2死からウィーラーを歩かせ、銀次にはカーブを遊撃内野安打とされて先制タイムリーを許す。打たれのはいずれも苦手にする左打者だった。
2回以降も苦闘が続いた。簡単に2死を取りながらまた島内に左前打。ぺゲーロを歩かせピンチを招くと、左の岡島には6球連続ファールで粘られたが、内角ストレートで見逃し三振と必死で粘る。味方も4回に角中、パラデス、 鈴木の3連打で2-1と逆転。バックも必死で援護した。
しかし、5回にはペゲーロが内野安打。遊撃中村の緩慢な守備で足を引っ張られた面もあるが、岡島には右前打で連打。ウィーラーには勝負できずに歩かせて満塁にし、銀次の二ゴロとアマダーの左犠飛で逆転された。
結局、6回途中6安打6四球3失点で降板し7敗目。ルーキー右腕は試合後、「野手の人が逆転してくれたのに、あっさり逆転…。守りの時間が長く、攻撃のリズムを崩してしまった。申し訳なく思います」と言葉を絞り出した。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)