ダルビッシュ、球宴登板回避はチームのため 「自分から言いました」
後半戦のためにコンディション優先「ちょっとやめたほうがいいなと思って」
レンジャーズのダルビッシュ有投手が9日(日本時間10日)のエンゼルス戦で今季19度目の先発マウンドに上がる。エース右腕は7勝目を目指すが、前半戦最後の一戦に登板するため、選出されている11日(同12日)のオールスター戦(マイアミ、マーリンズ・パーク)で投げることはなくなった。これについて、チームのことを考えての決断だったと本人が明かしている。
エンゼルス戦に向けて取材に応じたダルビッシュ。地元紙「スターテレグラム」によると、オールスター戦の登板“辞退”について聞かれた右腕は、「今までのオールスターでも、オールスターの前の試合で投げてるピッチャーはみんな投げてないので、そこ(9日)で投げるって決まったときに『投げられないだろうな』と思いましたから、それは仕方ないことだと思います」と明かしている。
前半戦最終戦に登板し、オールスターでも投げるとなると、“中1日”でマウンドに上がることになる。しかも、移動を挟むだけに、コンディション調整は極めて難しい。故障などがあれば、後半戦にも大きな影響が出てしまう。今年も、ダルビッシュの他にメジャー最強左腕カーショー(ドジャース)や、フルマー(タイガース)、クルーバー(インディアンス)が前半最終戦に先発するため、球宴での登板を回避した。
米メディアから「オールスターで投げたいという自分の気持ちより、チームの後半戦が大事だと考えたのか?」と聞かれたダルビッシュは、「もちろん、そうです」と明かした上で、こう続けた。
「最初に自分は『投げたい』みたいなことを言ってましたけど、自分で(スケジュールを)見て1日しかオフがなくて、2日オフがあると思っていたので、これはちょっとやめたほうがいいなと思って、自分から(投げないと)言いました」
ここまで援護に恵まれない試合が多く、6勝7敗と黒星が先行しているが、安定した投球でエースとしての役割を果たしている。8日(同9日)時点でレンジャーズはワイルドカード圏内まで2ゲーム差。プレーオフ進出へ、後半戦もエース右腕がフル稼働する。
(Full-Count編集部)