防御率5.47でターン、田中将大に米メディア辛辣「一人でヤンキースを破壊」
田中が前半戦最終戦で5失点炎上、渡米後自己ワーストの8敗目
7勝8敗、防御率5.47で今季前半戦を折り返したヤンキース・田中将大投手に米メディアがチームで「最も価値がない選手」と辛辣な評価を下している。ESPNが前半戦を総括して伝えている。
ヤンキースは今季若手の躍進もありア・リーグ東地区で首位争いを演じてきたが、結局、首位レッドソックスと3.5差の2位(45勝41敗)でターンした。前半戦最終戦となった9日(日本時間10日)の本拠地ブルワーズ戦は田中が先発したが、5回途中5失点と炎上し、8敗目(7勝)。ここ3試合連続でクオリティースタート(QS、6回以上を自責3以内)を続け、自身2連勝中だったが、4試合ぶりの5失点で防御率も5.25から5.47に悪化した。
波に乗り切れないエースについて手厳しく報じたのはESPNだ。「マサヒロ・タナカが一人でヤンキースを破壊する」との見出しで組まれた特集の中で、「元エースのマサヒロ・タナカが一人で球団のシーズンを破壊しかねない」と伝え、前半戦の86試合を終えた時点で球団で「LVP (Least Valuable Player)」(最も価値がない選手)と指摘。防御率5.47に「MLBの先発全体で最悪の部類」(リーグ33位)と厳しい目を向け、18登板のうち5回以下で降板したのは7回だったことに触れ、これによりブルペン陣がダメージを受けたとレポート。結果、そのブルペン陣がヤンキースの弱点となったとも指摘している。
8敗は渡米4年目で自己ワースト。被本塁打23はすでに昨季の22(31登板)を超え、自己ワーストの25(24登板、2015年)に迫っている。今季開幕前にサイ・ヤング賞候補にも挙げられた右腕は後半戦で復調し、ヤンキースをプレーオフへと導けるか――。
(Full-Count編集部)