7月月間打率は驚異の.567 「夏男」楽天・銀次が後半戦の鍵を握る?
「夏男」らしい大暴れ見せる銀次
今季ここまでの打撃成績は、74試合に出場し273打数89安打2本塁打31打点。7月11日現在、打率は福岡ソフトバンクの柳田に次ぐリーグ2位の.326をマークしている。
特に7月に入ってからの打撃の好調さが光り、すでに4度の猛打賞を記録。今月9日の埼玉西武戦では、4-4の同点で迎えた7回裏、1死一、三塁の好機で武隈の初球を中前へとはじき返す勝ち越しの適時打を放つ。また11日の福岡ソフトバンクとの首位攻防戦では、同点で迎えた9回表にサファテの直球を捉え、息詰まる接戦に終止符を打つ値千金の勝ち越し打。この1勝により、チームは前半戦首位ターンが確定した。
まだ7月上旬とはいえ、銀次の月間打率は驚異の.567。昨季の7月と8月の月間打率も3割を超えている「夏男」らしい大暴れである。
楽天は、前半戦最後のカードの初戦をものにしたことで、首位のまま後半戦を迎えることが決まった。しかし、2位の福岡ソフトバンクとのゲーム差はわずかに0.5。オールスター期間を挟み、前半戦の疲労も癒えないうちに後半戦が始まる。選手たちが戦う環境はより過酷なものになっていくだろう。そんなとき、銀次のような「夏男」の存在はチームにとって非常に頼もしい。
このまま楽天は首位の座を守り抜き、2013年以来の頂に辿り着くことができるか。また、銀次自身も、2014年に逃した首位打者のタイトルを獲得し、再び故郷・東北に歓喜をもたらすことができるか。首位争いを左右するかもしれない「夏男」のバットに注目だ。