若手中心のオールスター戦、出場選手の過去通算成績は?

投手陣の成績は…

 かつてオールスター戦は、人気で大きく水をあけられていたパの選手がセの投手を相手に大活躍する舞台になっていたが、個人通算記録を見ると今はセの方が成績が良い選手が多い。交流戦で過去13回中12回負け越している今のセ・リーグの選手にとって、オールスターは雪辱の機会なのかもしれない。ここ5年間の戦績はセの7勝3敗2分だ。

 以下は投手の成績。

【セ・リーグ】
菅野智之(巨、4)0勝0敗0S、9回、4奪三振、6.00
山﨑康晃(De、2)0勝0敗0S、2回、4奪三振、9.00
小川泰弘(ヤ、1)1勝0敗0S、2回、1奪三振、0.00
井納翔一(De、2)0勝0敗0S、3.2回、5奪三振、7.36

【パ・リーグ】
牧田和久(西、3)0勝1敗0S、6回、1奪三振、6.00
則本昂大(楽、2)0勝0敗0S、4回、3奪三振、6.75
金子千尋(オ、2)0勝0敗0S、4回、1奪三振、0.00
千賀滉大(ソ、1)0勝0敗0S、2回、5奪三振、0.00
松井裕樹(楽、1)0勝0敗0S、0.1回、1奪三振、0.00
菊池雄星(西、1)0勝0敗0S、1回、0奪三振、0.00

 セの選出投手11人のうち、7人が初出場、パの11人のうち5人が初出場。現役で100勝以上の投手は8人いるが、選出されたのは6位で111勝の金子千尋だけ。投手陣は世代交代が進んでいる。

 オールスター戦の最多勝は山田久志の7勝、セーブは江夏豊の6、奪三振は金田正一の84。今季選出の若い投手たちは、これから新しい歴史を作っていくことになる。「お祭り」の要素が強くなったと言われる昨今のオールスターゲームだが、今季も球史に残るドラマを期待したい。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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