21世紀は投手が独占 西武・源田は19年ぶりパ野手新人王なるか
現時点で新人王有力候補、源田のライバルは?
現在、源田は全試合に出場し新人王の有力候補なのは間違いない。パ・リーグで野手が新人王を獲得したのは、実は1998年の西武・小関竜也氏が最後。翌1999年の西武・松坂大輔投手から18年間、野手の新人王は出ていない(2000年は該当者なし)。
過去には新人野手が活躍を見せるも、新人王を逃すケースが幾つもあった。2010年には千葉ロッテ・荻野貴司が5月下旬まで打率.326、25盗塁と躍動したが、右ひざ半月板の損傷で戦線離脱。シーズン中の復帰はかなわず、日本ハム・榊原諒氏が新人王となった。翌2011年には同じ千葉ロッテの伊志嶺翔大選手がシーズン途中から1番打者に座り32盗塁と結果を残すも、シーズン途中に先発から抑えに転向し22セーブを挙げた埼玉西武・牧田和久投手が新人王を受賞した。
記憶に新しいのは昨年の楽天・茂木栄五郎だ。開幕からショートのレギュラーを獲得し、規定打席に到達。打率.278(チームトップ)、7本塁打の成績を残したが、新人王の投票では10勝を挙げリーグ優勝に貢献した日本ハム・高梨裕稔投手に軍配が上がった。茂木の得票数は116、高梨投手の得票数は131と15票差だった。
源田にとって新人王争いのライバルとなるのはオリックス・黒木優太投手だ。38試合に登板し5勝1敗20ホールドとオリックスの勝ちパターンの一角を担っている。19年ぶりのパ・リーグ野手新人王に向け、後半戦の源田の攻守にわたる活躍に注目だ。