ロッテ・スタン、ピンチ切り抜け絶叫 伊東監督も評価「粘って投げてくれた」
スタンリッジが7回途中1失点、白星逃すもチームの勝利に貢献する力投
ロッテ・スタンリッジがマウンドで絶叫した。17日のオリックス戦、1-1で迎えた6回だった。1死満塁のピンチでマレーロ、Tー岡田を連続空振り三振で気迫むき出しに吠えた。
7回先頭の大城を歩かせ、送りバントで1死二塁で降板。この日まで自身4連敗を喫していたが、オリックス戦では94球で6安打7奪三振1失点と復調を印象付けた。9回に抑えの内が大城にプロ1号アーチを浴びたが、その裏、加藤の劇的逆転サヨナラ打と、結果的にはスタンリッジの頑張りがナインにも伝わった。
「先頭打者を出しながらも粘って投げてくれた」と伊東監督。1-0の5回も3連打で無死満塁と大ピンチを招いたが、若月を150キロの速球で遊ゴロ併殺。同点にはなったが、最小失点でしのいだ。「あそこがヤマだった。本人はもっと投げたかったようだが、今日は何としても勝ちたかった」と指揮官は7回途中から左の松永の継投でしのいだ。
スタンリッジは約2か月近くのファーム暮らしから今月10日の西武戦で54日ぶりに先発。7回途中5失点と結果は出なかったが、「力強い球が投げられるようになっていた。今日はストライク先行で、ボールも低めに集められた。変化球もうまく交ぜられた」と手応えを口にする。
スライダーやカットボールが高めに浮く場面も見られたが、MAX152キロの速球と、途中からナックルカーブも随所に織り交ぜて、オリックス打線に決定打を許さなかった。6回先頭の俊太には右膝下を直撃される投手内野安打でピンチを招いたが追加点を許さず抑え切った。チームの勝利に貢献する力投に、助っ人は「運もあったが、最小失点でしのげた」と胸を張った。