マーリンズ大砲、グラブが“柵越え”する珍プレー「そこにあるのは見えた」
右中間への大飛球に飛びつくも…「スタントンのグラブは壁を越えた」
マーリンズの主砲で、メジャー屈指の大砲でもあるジャンカルロ・スタントン外野手が、15日(日本時間16日)の本拠地ドジャース戦でグラブを“フェンスオーバー”させる珍プレーを見せた。
この試合、ドジャースがターナーの本塁打と犠飛で3回までに2点を先制。そして、迎えた4回にまさかの場面が訪れた。先頭のテイラーが右中間への大飛球を放つと、右翼のスタントンが猛ダッシュ。最後に飛びついたが、打球はフェンスに当たって跳ね返った。
転がるボールをセンターのイエリッチが処理。捕球できなかったスタントンはその様子を見つめることしかできなかったが、左手には何故かグラブがはめられていない。身長198センチのスラッガーは、ジャンプした際にフェンスに激しく激突。その手はフェンスの高さを完全に越えており、衝撃でグラブがフェンスの向こう側へと落下してしまっていた。
プレーが切れた後、すぐにフェンスをよじ登ってグラブを探したスタントン。しかし、諦めると、ベンチから運ばれてきた新たなグラブを手にはめてプレーを再開。結局、テイラーの当たりは三塁打となり、続くバーンズのタイムリーで生還した。
場内が騒然となったプレーについて、MLB公式動画サイトの動画コーナー「Cut4」は「壁の向こうにグラブを落としてしまったため、ジャンカルロ・スタントンは新しいものを手に入れる」とのタイトルで伝えた。一連のプレーについて「ボールは壁で跳ね返ったが、スタントンのグラブは壁を越えた」と紹介。そして、「スタントンはそのグラブが本当に好きだったんだろう。彼のとった最初の行動は、グラブを取り戻すために壁の裏を探すことだった」と言及している。
また、記事によると、本人は「降りるには十分なスペースがなかったけど、そこにあるのは見えた」とMLB公式サイトの取材に語っていたという。マーリンズはその後、2点を返したものの2-3で敗戦。この回の失点が最終的に響く形となった。
この試合では、左翼のオズナがフェンスによじ登ってホームラン性の当たりをキャッチし、中堅のイエリッチもフェンス際で美技を披露していたマーリンズ。だが、右翼のスタントンは美技を見せることができず、大切なグラブを一時的に失う形となった。