「追い込まれたらノーステップ」 ロッテ加藤が角中手本に初逆転サヨナラ打
家族の前で値千金のサヨナラ打、「食らいついて打ってやろうと思っていた」
ロッテの加藤翔平外野手が17日の本拠地オリックス戦で、1-2で迎えた9回2死満塁で人生初の逆転サヨナラ打を放ち、球宴明け後半戦を最高の形でスタートした。
1-1と同点の9回に守護神の内が大城にプロ1号の勝ち越しアーチを浴びた。しかしその裏、1死からペーニャがオリックスの守護神平野から中越二塁打。中村の右飛で2死となったが、代打・福浦が通算1948安打目となる遊撃内野安打で執念の出塁。大嶺翔が歩いて満塁のチャンスが巡ってきた。
この場面で打席に立った加藤は「7回(2死二塁で代打)井口さんは歩かされることはわかっていた。あそこで打てなくて(左邪飛)、滅茶苦茶悔しくて、何としても食らいついて打ってやろうと思っていた」。
初球のフォークを空振り。2球目の完全なボール球のフォークも空振りで「これは三振かなと思っていた」と伊東監督も目をつぶった。しかし加藤自身には追い込まれても不思議な自信があったという。