「追い込まれたらノーステップ」 ロッテ加藤が角中手本に初逆転サヨナラ打

角中を手本に、「追い込まれたらノーステップ」

 ファームに落ちている間に、故障で2軍調整中だった角中を最高の手本にしていた。「追い込まれたらノーステップ。角中さんという最高のお手本がいる。打ち方を見て学んだ」。確かに追い込まれた場面では両足を大きく開き、重心を低くしたノーステップ打法で、まるで角中を見ているようだった。

 3球目、外角150キロのストレートを見送り、4球目のボールになるフォークも冷静に見送って平行カウントまで戻した。そして平野の5球目のストレートを左越えに運んだ。チームを3-2のサヨナラ勝利に導く逆転2点二塁打。追い込まれてもノーステップ打法にすることで、三振しない技術を昨年の首位打者から盗んでいた。

 サヨナラアーチはプロ2年目の2014年5月20日のヤクルト戦以来だが、当時は6-6の同点で迎えた延長10回裏2死一、二塁の場面だった。「アマチュア時代を含めて、逆転サヨナラは初めて」。この日は両親、夫人が観戦する前での快挙だった。

 女性の入場者には特製Tシャツが配られる「スーパーレディースデー」で、お立ち台ではファンの少女から特別インタビューを受けた。「好きな女性のタイプは?」との質問には「見にきてくれている奥さんです」。昨年3月に結婚した夫人に感謝の言葉で喝采を浴びた。

【動画あり】初逆転サヨナラ打を放ったロッテ・加藤

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY