打者も頭抱えるアクシデント 強烈打球が塁審の頭部へ、間一髪で直撃回避
メジャーであわや大惨事、強烈ライナーが塁審の頭頂部かすめるアクシデント
20日(日本時間21日)にセーフコ・フィールドで行われたマリナーズ-ヤンキースの一戦で打球が一塁塁審の頭部をかすめるアクシデントが起きた。間一髪で頭部直撃の大惨事を免れ、塁審もそのまま試合に参加したが、あわやの場面に会場は一時騒然となった。
0-0で迎えた5回、会場に戦慄が走った。ヤンキースの先頭打者グレゴリアスがマリナーズ先発ヘルナンデスの3球目を引っ張った。強烈なライナーが一塁線へ飛び、ファウルゾーンへと切れていく。一塁のバレンシアがグラブを伸ばすが届かない。そして、そのコース上にいたのが一塁塁審のトニー・ランダッツォ氏だった。
ボールはランダッツォ氏の左側頭部めがけて飛んでいき、その行方を見守っていたグレゴリアスも思わず両手で頭を抱え、顔をゆがめた。直撃かと思われた瞬間、ランダッツォ氏は反射的に首をすくめながら右側に頭を傾げた。結果的にこれが奏功し、打球は頭頂部をかすめながら通過。直撃を間一髪で免れたランダッツォ氏はそのまま後方に倒れ込んだ。
会場は騒然。グラウンドに尻もちをついたランダッツォ氏に、すかさずバレンシアとヤンキースの一塁コーチャーが駆け寄り、無事を確認しながら、両脇を抱えて立ち上がるのをサポートした。この場面では会場からも拍手が沸き起こった。
ランダッツォ氏は右手で何度か頭頂部を触った後、右手を親指を立て、無事をアピール。そのまま試合に参加したが、その直後もグレゴリアスは心配そうに一塁側に視線を走らせていた。