「最後のチャンス」で快投披露、広島2年目岡田を変えた大舞台での力勝負

指揮官は合格点「こちらが思った以上の投球をしてくれた」

 岡田は「特に気持ちは変わらなかったが、先頭を出してしまって、そこからうまくいかなかった。自分の球を投げていたつもりだけど、変な力みがあったかもしれない」と反省した。

 緒方監督が「オールスターがいいきっかけとなったかもしれない」と言ったように、大舞台で力勝負ができたことで、心境も変わった。岡田は「これまでは色々と考え過ぎていたところがあったので、この一週間は何も考えないようにした」と、開き直りが功を奏した。

 バットでも2打席連続タイムリーを打つ活躍で、緒方監督も「バッティングもよかったし、最後のチャンスというマウンドで、こちらが思った以上の投球をしてくれた」と合格点の評価だった。

「今日は自分の中でもすごく大きな試合だったと思う」と喜んだ岡田。ジョンソンが再離脱となり、夏場の苦しくなる先発事情の中、2年目の右腕が復調の兆しを見せたのは、チームにとっても大きい。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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