ついに大詰め第88回都市対抗野球、パ・リーグを盛り上げる社会人出身選手
オリックスには最多22人、福岡ソフトバンクはわずか2人
【オリックス】
金子投手:トヨタ自動車
山岡投手:東京ガス
近藤投手:パナソニック
安達選手:東芝
西野選手:JR東日本
他17名
オリックスには、パ・リーグで最多の22名が所属する。昨年、都市対抗野球でトヨタ自動車を初優勝に導き、橋戸賞(MVP)を受賞したミスター社会人こと佐竹投手は、チームメイトになったことこそないものの、金子投手とは同い年だ。ルーキーの山岡投手は、楽天の松井裕投手を見て力不足を感じたため、高卒でプロ入りする道をあえて選ばず東京ガスへの入社を決めたと語っている。昨年の都市対抗に出場し、2番手として存在感を示した。プロでは今季ここまで13試合に登板し、防御率3.07と結果を残している。
【福岡ソフトバンク】
鶴岡選手:三菱重工横浜(現・三菱日立パワーシステムズ)
本多選手:三菱重工名古屋
パ・リーグ最少の2選手に留まった福岡ソフトバンク。プロ15年目を迎える鶴岡選手は、三菱重工横浜時代、のちに北海道日本ハムでチームメイトになる石井裕投手とバッテリーを組んでいた。今季は正捕手の座を甲斐選手に譲ることが多くなったが、ここまで打率は3割台と好調だ。本多選手は三菱重工名古屋時代、都市対抗に3度出場。公式戦での盗塁成功率100パーセントを誇った。今季プロ野球史上18人目の通算350盗塁達成も射程圏内だ。
以上、今年の都市対抗本戦出場チームの一員として、過去の大会に出場した現役の選手を紹介した。今年も、田嶋大樹投手(JR東日本)や広島の田中選手の実弟である田中俊太選手(日立製作所)など、秋のドラフトを賑わせるであろう注目選手たちが躍動する都市対抗。一発勝負のトーナメントの中で、20歳前後の若者から、30台中盤のベテランまで様々な選手たちが繰り広げるドラマには、プロ野球とは違った趣がある。それを楽しみつつ、そこからまたプロ野球の魅力を再発見してみてはいかがだろうか。