大台まで「45」 ダルビッシュ、MLB先発投手の史上最速1000奪三振は確実か
74イニング以内に45奪三振で記録更新、試合数も最速が確実
レンジャーズのダルビッシュ有投手がトレード市場で大きな注目を浴びている。ドジャース、カブス、ヤンキース、アストロズといったチームが興味を持っていると伝えられているが、一方でレンジャーズにもプレーオフ進出の可能性が十分に残されており、7月31日のトレード期限までにチームがどのような結果を残すかで、展開が変わってきそうだ。
メジャーで高い評価を受けるダルビッシュの魅力は、何と言ってもその驚異的な奪三振能力だろう。21日(日本時間22日)の敵地レイズ戦は3本のソロ本塁打を浴びて8回5安打3失点も、今季最多の12奪三振をマーク。メジャー通算32度目の2桁奪三振は野茂英雄氏(31度)を抜いて日本人歴代単独1位となり、ノーラン・ライアンの球団記録(34度)にも「2」と迫った。
次に見据える記録はメジャー通算1000奪三振。レイズ戦終了時点でダルビッシュは955奪三振となり、残り「45」まで迫っている。今季中の達成は確実な状況だ。そして、500イニング以上を投げている先発投手では歴代1位の奪三振率11.00を誇る右腕は、メジャー最速記録をも上回る可能性が高い。
先発投手の通算1000K最速到達記録は、ケリー・ウッドがマークした853イニング。ダルビッシュは現在、通算779イニングとなっており、74イニング以内に45三振を奪えば、最速記録となる。今季は打たせて取る試合も多く、奪三振率は9.7まで下がっているが、それでも1イニングに1個以上のペースで「K」を刻んできた。メジャー記録更新は、ほぼ間違いなさそうで「大幅更新」の可能性すらある。
早ければ5試合程度でその瞬間は訪れる見込み。なお、ウッドは134試合で1000奪三振に到達しているが、こちらも先発投手の最速記録。ダルビッシュは現在121試合登板で、こちらも更新となるだろう。
このまま順調に行けば、8月中の達成は確実。その時、ダルビッシュがどのユニホームを着ているかは変わらないが、最速記録更新に期待したい。
(Full-Count編集部)