雨で仕切り直しのパ首位攻防戦、第1戦は楽天則本VSソフトBバンデンハーク

野手陣でカギを握るのはウィーラー、デスパイネの両助っ人

 過去5試合に登板し、いずれも3失点以内には抑えているものの、0勝2敗と、来日3年目で白星を挙げられていない。パ・リーグ6球団の本拠地で、唯一白星を挙げたことがないのが、現在のKoboパーク宮城なのである。苦手とは言わないものの、なぜか結果がついてこない土地なのである。

 ハーラートップタイの9勝をマークしている則本と、現在8勝を挙げているバンデンハーク。則本vsバンデンハークの投げ合いは過去に1度(2016年10月2日)だけあり、この時は則本が勝っている。スライド先発を決めた梨田監督、ローテ通りにオランダ人右腕の先発とした工藤監督。どちらの決断が吉と出るだろうか。
 
 野手陣で鍵を握るのは、ウィーラー、デスパイネの両助っ人となるだろうか。ウィーラーはバンデンハークに対し、3年間で13打数4安打、打率.308。茂木、ペゲーロ、岡島、藤田と右腕の被打率が高い左打者を負傷で欠く中で、4番が働けるか。一方のデスパイネは則本に対し、33打数11安打の打率.333。ロッテ時代に3本塁打を放っている。デスパイネの前を打つ内川も66打数21安打の打率.318と好相性。則本攻略は主軸に期待である。
 
 ここまで中継ぎ陣に負担がかかってきている両チームだが、23日の日曜日はともに勝利の方程式の登板はなし。移動日、そして25日の雨天中止と、3日間体を休めることが出来たことは“恵みの雨”となったことだろう。楽天、ソフトバンクともに、中継ぎ陣を惜しみなく使える状況となり、凌ぎを削る熱い一戦が期待できそう。天気予報によれば、幸いにも、26日の仙台に雨の心配はないようだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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