上沢の力投に心動かされた…日ハム矢野、代打で決勝打「何とかしたかった」

日本ハム・矢野謙次【写真:石川加奈子】
日本ハム・矢野謙次【写真:石川加奈子】

北海道移転後1000賞に貢献、「気迫が結果につながった」

 日本ハムの矢野謙次外野手が26日、ロッテ戦(帯広)で7回に代打で逆転適時打を放ち、球団の北海道移転後通算1000勝に貢献した。

 1点勝ち越された直後の7回1死二、三塁、代打の切り札は、ロッテ・唐川に追い込まれながらカーブを左前に運んだ。「先っぽでしたけど、気迫が相手の野手の間を抜ける結果になったと思います」。6月15日ヤクルト戦以来10試合10打席ぶりの安打が、逆転勝ちにつながる貴重な2点適時打になった。

 先発した上沢直之投手の投球に心を動かされていた。「自分に打席が来たら何とかしたいという思いだった。気持ち込めて何試合もずっと投げていることは十分伝わっていたので」。ソロ本塁打2本を許したものの、7回4安打2失点と好投し、ここ4試合ですべて2失点以内に抑えていた右腕に3勝目をプレゼントした。

 後輩思いの男は、満員となった帯広のお立ち台でも大学の後輩でヤクルトからトレード移籍した杉浦稔大投手をアピールした。「帯広出身の杉浦が加入したのでよろしくお願いします!」。さらにお約束の台詞も決めた。「行くぞー! 帯広最高! からの~ファイターズ最高!」。通算1000勝へのマジック5から1か月かかって決めた記念すべき勝利を36歳ベテランが華やかに演出した。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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