メッツ強打者が“珍打” 止めたバットで「リトルリーグ・ホームラン」!?
セスペデスは高めへの直球にバットを止めるも、ライナーで飛んだ打球が…
25日(日本時間26日)のメッツ-パドレス戦で、強打者ヨエニス・セスペデスの止めたバットから“リトルリーグ・ホームラン”が生まれるという珍プレーがあった。
4-4の同点で迎えた7回。2死一塁で打席に入ったセスペデスは、右腕マトンの高めボールゾーンへの92マイル(約148キロ)の直球を打ちにいきながら、途中で動きを止めた。しかし、この止めたバットにボールが「コツン」。打球は、右翼手が中堅寄りに守っていたために広大なスペースが空いていた右翼線へとライナーで飛んでいた。
一塁後方のフェアゾーンギリギリでバウンドすると、ボールはそのまま転々とファウルゾーンへと転がっていく。一塁走者のグランダーソンは悠々と生還。さらに、セスペデスも二塁を回って三塁へと向かった。
ボールは右翼から中継プレーで三塁へと送られたが、これが逸れてしまう。すると、スライディングしていたセスペデスは立ち上がり、三塁も回って一気に生還した。最後は本塁に頭から滑り込み、2度のスライディングを見せる気迫の走塁。相手の失策が絡み、勝ち越しの“2点打”となった。
“リトルリーグ・ホームラン”とは、失策が絡んで打者走者が本塁まで帰ってくること。セスペデスの一打は記録上は三塁打だが、まさにこの“リトルリーグ・ホームラン”となった。メッツは9回に1点を返されるも、これが決勝点となり6-5で勝利している。
なお、セスペデスはこの試合で初回に先制弾を放っており、チームに3点をもたらす活躍。MLB公式サイトによると、この“リトルリーグ・ホームラン”の直後に太腿に疲労を感じて交代したというが、大事には至らない模様とレポートしている。