ダルビッシュも有力候補、ドジャースがエース級先発獲得に自信と米報道
今季終了後FAのダルビッシュは「競争相手は少ない」と指摘
7月31日のトレード期限が目前に迫り、メジャーではトレード市場が慌ただしさを増してきた。前田健太投手擁するドジャースは、ナ・リーグ西地区で2位以下に12ゲーム差以上をつける独走状態に入っているが、エース左腕カーショーを腰の負傷で欠き、右腕マッカーシーは指のマメで故障者リスト(DL)に入ったまま。トレード期限を前に先発投手の補強に乗り出すと見られているが、MLB公式サイトでコラムニストを務めるジョン・ポール・モロシ記者は「ドジャースはエース級先発の獲得に自信あり」と伝えている。
ドジャースは、レンジャーズのエース右腕ダルビッシュ有投手、アスレチックス右腕ソニー・グレイ投手、そしてタイガース右腕ジャスティン・バーランダー投手に興味を持っていると伝えられているが、記事によれば、3投手の中ではダルビッシュもしくはグレイ獲得に力を入れているようだ。この2投手を比べた場合、今季終了後にFAとなるダルビッシュの方が、FAまで数年を残すグレイより、獲得に向けた「競争相手は少ない」と指摘している。
ダルビッシュがトレードを拒否できる10球団の中に、ドジャースは入っていないと伝えられている。26日(日本時間27日)にマーリンズに大敗し、ワイルドカード争いでプレーオフ出場可能な2位と4.5ゲーム差に広げたレンジャーズが「売り手」に転じる可能性は否定できず、その場合にはドジャースはトレード先の有力候補となるだろう。
一方、ダルビッシュは26日(同27日)の登板で、3回2/3を投げて10失点(自責10)の自己ワースト登板を記録した。ダルビッシュがメジャー屈指の先発であることには違いないが、6月以降の防御率は5.08と高く、短期の“レンタル移籍”選手として見た場合、この傾向を獲得球団がどう評価するかが1つのポイントとなるだろう。
ダルビッシュを取り巻く状況は、さらに慌ただしさを増しそうだ。
(Full-Count編集部)