広島期待ドラ3新人が左肘手術 トレーナーが語る決断の理由「ベストな選択」
広島ドラ3ルーキー床田が左肘を手術、復帰まで「8か月から1年」
広島の床田寛樹投手が27日に左肘の手術を行った。ドラフト3位ルーキーの床田は、貴重な左の先発候補として開幕1軍入り果たし、3試合に登板して1勝1敗、防御率5.19の成績を残していた。4月19日のDeNA戦の登板中に左肘の違和感を訴え、検査の結果「左肘内側筋筋挫傷」と診断され、3軍でリハビリ調整を続けていた。
群馬県内の病院で行った手術は「左肘関節内側側副靭帯再建術・尺骨神経剥離術」というもので、29日まで入院し、その後は3軍で治療とリハビリを行う予定だという。松原1軍担当チーフトレーナーによれば、「一般的に復帰まで8か月から1年」ということで、今季の実践登板はない。「1か月間ギブスで固定して、そこからリハビリを始める。2か月ぐらいで修復した部分が落ち着いてくる」ということで、手術して最初の2か月間が重要になるという。
今季は離脱が続いているジョンソンに続く左の先発として期待され、復帰が待たれていた床田だが、松原トレーナーは「患部を保存するか、外科手術を行うか、2つの選択肢があったが、長い目で見て手術を決断した。しっかり確立されている術式だし、将来を見据えて、ベストな選択だと思う」と、完治を目指して今回の手術に踏み切ったと説明した。
広島はジョンソンが再び離脱するなど、現状では先発投手陣の台所事情は必ずしも楽ではないが、チームが待望する日本人左腕の先発の確立へ、期待のサウスポーが英断に踏み切った。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)