先制弾ホークス今宮が目指す“無欲の打席”「欲を持って打席に入らない」
7月打率好調の要因は…「一番は力感」
29日、日本ハム戦の3回裏にライトのホームランテラスに先制2ランを叩き込んだ今宮健太。「やってる通りのスイングで、しっかり捉えることができた」という納得の一打で、チームに勝利をもたらした。
0-0で迎えた3回裏、「(明石)健志さんが塁に出たので、何とかつなごうという気持ちで打席に立った」という今宮は、無駄のないスムーズなスイングで打球をテラスへと運んだ。先発の千賀滉大にとっても、チームにとっても貴重な先制の2点本塁打となった。
一時は疲労性の腰痛でスタメンを外れながらも、7月の打率は.350に迫る勢い。特に右方向への安打が目立つようになってきた。今宮は「センターに打ち返そうと思って振った結果、たまたま打球が上がった。そういうスイングをしていれば、捉える確率も上がってくる。まだまだだけど、そういうスイングを多くしていきたい」と話した。
好調の要因は「一番は力感」だという。「欲を持って打席に入らないようにしている。欲を持つと向かっていってしまうし、力が入る。練習でもできるだけ力を抜いて打つようにしているので、今はこれを続けていきたい」と“無欲の打席”に徹する覚悟だ。
球界トップクラスの守備力は誰もが認めるところ。そこに逆らわない打撃力が加われば、まさに無敵のショートストップとなれるはず。今宮は以前から「僕の課題は継続していく力」と語っているが、今回の“無欲の打席”は、シーズンの最後までしっかりと継続していきたい。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)