ダルビッシュ大量失点の原因は球種バレ? 他球団指摘に感謝「ありがとう」
フォームの癖は本人も自覚、後半戦初戦でバニスター監督が指摘
レンジャースのダルビッシュ有投手は26日(日本時間27日)の本拠地マーリンズ戦で4回途中9安打10失点(自責10)で降板した。エース右腕らしからぬ大乱調で、自己ワースト失点&登板を喫したが、アメリカの名物記者が炎上の裏にあった“秘密”をツイート。ダルビッシュはツイートで“感謝”を伝えると共に、29日(日本時間30日)オリオールズ戦を前に「おかげで直せるじゃないですか」と前向きに捉えていたという。地元紙「フォートワース・スターテレグラム」電子版が伝えている。
トレード移籍が噂される渦中でのマーリンズ戦で大炎上したダルビッシュ。米ヤフー・スポーツの名物コラムニストのジェフ・パッサン記者は、自らのツイッターで「スカウト2人と幹部1人が、マーリンズはダルビッシュの球種を見抜いていたと言っている。速球を投げる時、両手が少し止まるそうだ」と、右腕の投球フォームから球種がバレていたことを指摘した。
だが、どうやらダルビッシュ自身やレンジャーズ首脳陣も、この“癖”には気付いていたようだ。記事によると、ダルビッシュは昨年に右肘靱帯再建手術から復帰して以来、ワインドアップの投球フォームを少し変えていたという。だが、今季の後半戦初戦のロイヤルズ戦で登板中に、バニスター監督が投球フォームから球種が分かることを指摘。違いを自覚していたダルビッシュは、指摘通りに修正し、初回に失点した以降の5回2/3は2失点に抑えたという経緯があったそうだ。
さらに、記事によれば後半戦2戦目となったレイズ戦では、3本塁打を許したが「球種はバレていない感じがした」というが、「前回は球種がバレている感じがした。僕がヒントを与えているのか分からなかったので、試合後にビデオを見ました」という右腕は、そこで自分のフォームにある癖を見つけたそうだ。本人曰く「見つけるのは難しい」くらい細かい部分のようだが、それにより結果は大きな違いを生むことになってしまった。
ダルビッシュは、パッサン記者のツイートに対して「シェアしてくれてありがとうございます」と返信した他、地元記者にも「マーリンズのスカウトが、どうしてメディアに話したのか分からないですね。だって、おかげで直せるじゃないですか」と、球種バレの指摘に感謝したそうだ。
球種バレの指摘を受け、ダルビッシュはしっかり修正することができるのか。次回登板に大きな注目が集まることになりそうだ。
(Full-Count編集部)