有望株二塁手の超美技に称賛 遊撃で捕球→“横投げ”で驚愕送球「カノーイッシュ」
モンカダが素早く持ち替えて強肩披露、指揮官も絶賛「最も素早い送球の1つ」
キューバ出身の超有望株、ホワイトソックスのヨアン・モンカダ内野手が29日(日本時間30日)のインディアンス戦で見せた2連続の美技が話題となっている。特に、二塁手ながらほぼ遊撃の位置へ回り込み、厳しい体勢で素早く一塁へノーバウンドのボールを送った最初のプレーには、指揮官も驚きを隠せなかった。
ホワイトソックスが1点のビハインドで迎えた4回の守備だった。先頭ゴンザレスの打球が、二塁ベースの左側を転がっていく。すると、二塁手のモンカダが回り込み、逆シングルで捕球。体は三塁方向へと流れていたが、あっという間に右手に持ち替えて、体を回転させながら“横投げ”で一塁へとボールを送った。
厳しい体勢だったにも関わらず、強肩から繰り出されたボールはダイレクトで一塁手アブレイユのグラブに。打者走者のゴンザレスは一塁のわずか手前でアウトとなった。シフトで二塁ベース寄りに守っていたとは言え、ほぼ遊撃の位置に回り込んでの美技に本拠地は大歓声に包まれた。
さらに、モンカダは続くジマーの一塁方向へのセーフティーバントにも反応。チャージして捕球すると、バックトスで一塁に送り、アブレイユの好捕もあってアウトに仕留めた。
MLB公式サイトによると、ホワイトソックスのリック・レンテリア監督は「2つの偉大なプレーだった」と絶賛。さらに「おそらく、今まで見た中で最も素晴らしい捕球とリリース、最も素早い送球の1つだった。ショートの位置だったね」として「ちょっとしたカノーイッシュだった」と続けたという。
カノーイッシュとは、マリナーズの名手ロビンソン・カノのようなプレーだったという意味のようだ。三塁方向へ体が流れた状態から、下投げで一塁へダイレクトで送球してしまうのは、カノの代名詞とも言えるプレー。まさに名手を彷彿とさせる美技だった。
モンカダ自身は、記事の中で「僕はただ出来るだけ早くキャッチして、出来るだけ早く投げようとしただけだよ」と、驚異的なプレーを振り返っている。ホワイトソックスは惜しくも4-5で敗れたが、モンカダの溢れんばかりの才能を確認するには十分のプレーだった。
(Full-Count編集部)