ダルビッシュ獲得でさらに数字上昇 ドジャース、世界一確率はトップの33.9%
トレード期限の補強で世界一確率0.7%上昇はドジャースがトップ
一方、ワールドシリーズ優勝率ではダルビッシュ加入前は33.2%だったが、加入後は33.9%と分析している。記事では、「33.9%のワールドシリーズ優勝のオッズは現実離れした数字であることを頭に入れておくべきだ。これは本当に本当に優秀だ。0.7%の上昇は重要ではない」としながらも、「ドジャースはすでにナ・リーグ西地区とワールドシリーズ優勝候補の本命だ。ダルビッシュは彼らを少し有利な立場に押し上げたのだ」と指摘している。
ただ、トレード期限最終日にトレードで新天地に向かった優勝請負人の中で、ダルビッシュはWS制覇に関する最高の数字を叩き出しているのも事実だ。
昨季のWS覇者のカブスはジャスティン・ウィルソン投手とアレックス・アビラ捕手の2人をタイガースとのトレードで獲得した。WS制覇の確率は7.8%から7.9%に推移と、0.1%の上昇に止まっている。ナショナルズはツインズからブランドン・キンツラー投手を獲得したが、WS優勝オッズは12.6%から12.8%に微増。0.2%の上昇となった。
2013年シーズンのWS覇者レッドソックスはメッツから救援のアディソン・リード投手を獲得したが、WS制覇確率は6.6%から動かず。また、ロッキーズはダルビッシュの女房役だったジョナサン・ルクロイ捕手をトレードで獲得し、WS制覇確率は1.6%から1.8%に微増。強打が売りで、ワールドベースボールクラシックで優勝したアメリカ代表のメンバーだった実力者の加入も0.2%上昇に留まっている。
最後はダルビッシュとともにトレード市場の目玉と呼ばれた若きエース右腕のソニー・グレイ投手。ヤンキースはアスレチックスからプロスペクトと引き換えに獲得したが、WS優勝オッズは4.9%から5.4%で0.5%の上乗せとなった。
「グレイの即効性はそこまで巨大ではない。だが、これは今勝つという補強でもあり、将来的に勝利を収める補強でもある」と記事では指摘。今季限りで契約満了になるダルビッシュと異なり、グレイは2019年シーズン終了後にFAとなるために、来季以降にもプラスに働く補強と分析している。
最終日のトレードでは、ダルビッシュを獲得したドジャースが0.7%アップで最も高い上昇率となった。優勝候補の大本命がさらに世界一の確度を高めるための有効な補強とオッズ上は割り出されている。
(Full-Count編集部)