ダルビッシュ球団史上2人目快挙、ド軍デビュー2戦連続2桁K記録で8勝目
苦しみながらも5回106球の粘投でチームに勝機もたら
ドジャースのダルビッシュ有投手は10日(日本時間11日)、敵地ダイヤモンドバックス戦で粘投し、今季8勝目(9敗)を挙げた。5回を投げて1被弾を含む5安打10奪三振2四球で2失点(自責2)。防御率は3.81。チームは8-6で勝利し、2連勝を飾った。
この日は制球が安定せずに序盤から球数がかさんだ右腕が、ドジャースに移籍後2戦連続で白星を飾るとともに2桁奪三振を記録。米スポーツ専門局「ESPN Stats & Info」のツイートによると、1900年以降のドジャース投手でデビューから2戦連続2桁Kを記録したのは、1954年カール・スプーナー以来球団史上2人目の快挙だという。またメジャー通算980奪三振とし、1000奪三振の節目まで残り「20」と迫った。
序盤から打線に助けられた。初回に味方が3点の先制に成功。ダルビッシュは最速98マイル(約158キロ)を記録しながらもボールが先行することが多く、初回から自然と球数が増えた。初回は2死二塁としたが三塁は踏ませず。2回は19球を要したが3者凡退とした。
3-0で迎えた3回。先頭のマルテに四球を与えると、送りバントと暴投で1死三塁とし、続くペラルタの二塁内野安打で1点を返された。4回には1死からマルティネスに右中間へ23号ソロ弾を運ばれ、1点差まで詰め寄られる。さらに、2死一、二塁と失点危機が続いたが、代打ドゥルーリーを3球で空振り三振に仕留めて1点リードを守り抜くと、マウンド上で大きく吼えた。
すると打線が再び息を吹き返す。5回にテイラーの16号ソロ弾などで3点を加え、6-2とリードを広げてくれた。マウンドに戻ったダルビッシュは先頭ペラルタにストレートの四球を与えるも、続くポロックから2連続で空振り三振。最後は主砲ゴールドシュミットを見逃し三振とし、この日10個目の三振を奪い、106球(61ストライク)を投げて降板した。
チームは6回にも2点を追加。その裏に2点を返されたが、大量リードが奏功し、2連勝を飾った。