ホークスが好守連発で1点差を死守、工藤監督「今日は守りで勝った試合」
10勝目の千賀を称賛「ランナー出してからも素晴らしかった」
8月初のホームゲームとなった12日、ソフトバンクは1-0で日本ハムに辛勝。3回にデスパイネが叩き出した1点を千賀滉大、岩嵜翔、モイネロ、サファテのリレーで守りきった。
「安定していたし、ランナーを出してからも素晴らしかった」
7回無失点の好投を見せた千賀に対し、工藤公康監督は手放しで褒めちぎった。
千賀の球数が100球を超えた7回、2死から連打を許して一打同点の場面で西川遥輝を迎えた。いつもなら左腕の嘉弥真新也を投入するところだが「西川くんはタイミングも合ってなかったので、あそこまではいってもらおうと思った」と千賀の続投を選択。千賀も指揮官の期待にしっかりと応えてみせた。
工藤監督は「少しコンディショニングがうまくいかなかった時期もあったけど、まっすぐや変化球の制球力もよくなったし、バッターに向かっていく気持ちも出せるようになった」と改めて千賀の復活に目を細めた。
5回の守りでは、中村晃と柳田悠岐が立て続けに外野への飛球を好捕。9回にも先頭・大田泰示の難しい打球を高田知季がうまく処理するなど、野手陣の好プレーが投手陣を支えた試合でもあった。「晃くんのスライディンキャッチも、柳田くんのランニングキャッチも、あと高田くんのもナイスプレーだったね。今日は守りで勝った試合」と工藤監督。
8月9日のロッテ戦は3-2、10日の同戦が6-5、そしてこの日は1-0と、3試合連続で1点差を守り抜いての3連勝に「みんなに1点を守ろうという意識があるし、投手も野手もしっかり守ってくれている」と頼もしげに話した。
接戦をものにする力があることは事実だが、そこには勝ちパターンで登場するブルペン陣の酷使がつきまとう。大阪での「鷹の祭典」を含め主催試合が続く16日までに、さらなる打線の奮起を期待したいところだ。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)