低迷日ハムの光明―吉井投手コーチ分析、上沢“開花”の要因は「左肩」にあり
「すごく良くなった」投球フォーム、結果的にフォークも「効くように」
「投球フォームがすごく良くなった」というのは吉井理人投手コーチだ。同コーチによれば、右腕はもともと左肩の開きが早かったのだが、「細かくは聞いていないから分からないけど、どこかでうまく修正した。肩が開かなくなった」のだという。
左肩の開きをギリギリまで抑えるフォームになったことで、様々な変化が生まれた。「クイックも良くなった。クイックが良くなるということは体重移動が良くなったということ。開きが遅くなることで、ボールが見えづらくなるし、ストレートの軌道も、コントロールも良くなる。それによってフォークも効くようになる」と吉井コーチは分析する。
4位のオリックスとも12ゲーム差をつけられており、クライマックスシリーズ出場すらもほぼ不可能の日本ハム。若手育成も求められる中、来季を見据えても、好投を続ける上沢の存在は光明だろう。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)