マーリンズ社長がジーター氏絶賛と米報道「球場外でも驚くほど能力が高い」

元ヤンキースのデレク・ジーター氏【写真:Getty Images】
元ヤンキースのデレク・ジーター氏【写真:Getty Images】

ジーター氏率いる投資家グループへ売却合意を認める

 マーリンズのデビッド・サムソン球団社長は12日(日本時間13日)、本拠地でのロッキーズ戦を前に地元記者の取材に応じ、元ヤンキース内野手のデレク・ジーター氏が率いる投資家グループへ球団を売却することに合意したと認めた。地元紙「マイアミ・ヘラルド」電子版によれば、サムソン球団社長はジーター氏のビジネスマンとしての才覚を高く評価しているという。

 長らく噂されてきたマーリンズの球団売却にようやく決着がつく。マーリンズの買収には、ジーター氏とニューヨークのビジネスマン、ブルース・シャーマン氏が中心となる投資家グループの他、元フロリダ州知事のジェブ・ブッシュ氏、マイアミの富豪ホルヘ・マス氏らが興味を抱いていると報じられていたが、マーリンズの現オーナー、ジェフリー・ローリア氏はジーター氏らの投資家グループを売却先に選んだ。

「合意に至るまで時間が掛かった。複雑な取引だった」と振り返る今回の球団売却だが、この過程でサムソン社長が非常に感激したことがあるようだ。それがジーター氏が持つビジネスの才覚だ。球団社長は「ブルース・シャーマンは野球に対する情熱と愛情を持つ信頼できる人間」と話すと同時に「デレク・ジーターは素晴らしい才能を持つ人間。選手としての実績は、今回の件とは何の関係もない。彼は球場外でも驚くほど能力が高い。今回の手続きを経る中でその人間性に触れたが、非常に興味深く、自分の言葉を持ったスマートで思慮深い人間」と絶賛している。

 また球団の売却額は、現地で報道されている通り、12億ドル(約1310億円)であることも認めたというサムソン球団社長。球団経営を巡る長短期での計画は、今後新オーナーグループと話し合うそうだが、望まれれば自身も球団にとどまりたい意向のようだ。

 ジーター氏とかつてチームメイトだったイチロー外野手の去就も含め、マーリンズの動向からしばらく目が離せなそうだ。

(Full-Count編集部)

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