地道な筋トレ効果あり、ソフトB松田が右翼へ先制弾「最高の結果になった」
明石から鋭いツッコミ「引っ張るより飛んでましたよ」
13日の日本ハム戦の初回、ソフトバンクの松田宣浩がライトに鮮やかな先制2ランを放った。「昨日、得点圏で3回凡退していたので、今日は打ちたいと集中していた」と松田。前日の悔しさを晴らす見事な一発に「ホームのお客さんの前で打つのは、すごくうれしい」とお立ち台で最高の笑顔を見せた。
松田の中には、どうしても前日のモヤモヤが残っていた。「(今宮が犠打で)送ってくれての得点圏で点が取れなくて悔しかった」と、12日の同カードで複数回あった得点圏での凡退を悔やんだ。「今日も(明石)健志が出て、送ってくれての得点圏だったので、後ろのギータ(柳田悠岐)につなぐ意識でいった」と振り返った。
「あれがヒットでも1点入ってギータにつなげられる。そう思うと3番の役割はやっぱり大事だな、と思う」
松田は「鍛えながらやらないと身体は強くならないし、一年もたない」と、毎試合前にウエイトトレーニングに精を出す。この日の逆方向への一発は、まさにその成果が出た一発でもあった。松田を囲む記者団にこっそり混じった明石からは「(左に)引っ張るより飛んでましたよ」と鋭いツッコミが入ると、松田は「ほんまやな」と苦笑いした。
3-2で勝利したものの、打線は3回以降ノーヒットに終わり、松田も「今日はピッチャーが頑張った」と投手陣に感謝の言葉を述べるしかなった。「最後(9回表)もドキドキで守っていた。チームが弱ければあそこで逆転されるが、強ければあそこで勝ちきれる」と、チーム力での貴重な勝ち星を心から喜んだ。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)