マ軍主砲スタントンが本塁打量産、01年ボンズ以来の60本超えも視野
最近34試合で22本塁打ペースが1年続くと、なんと年間104本塁打!?
マーリンズ主砲ジャンカルロ・スタントン外野手が驚異のペースで本塁打を量産中だ。14日(日本時間15日)本拠地ジャイアンツ戦では5戦連続となる43号2ランを放ち、1996年にゲリー・シェフィールドが記録した42本を抜き、球団シーズン最多本塁打記録を更新した。
今季前半はややスローな出だしだったスタントンは、地元マイアミで開催されたオールスターの本塁打競争でも奮わずに第1ラウンドで敗れていた。だが、後半戦が始まると、その打棒が火を吹き始めた。前半が86試合で26本塁打だったのに対し、後半戦は29試合で17本塁打。特に8月は13試合で10本塁打と驚異のペースでアーチを架け続けている。
今季117試合を終えて43本塁打を打っているが、このペースでいけば162試合で約60本塁打の計算だ。もし60本の大台に達すれば、2001年にバリー・ボンズが73本塁打を打って以来の快挙となる。さらに、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」では、最近34試合で22本塁打を打っていることに触れ、「このペースでフルシーズンを戦えば年間104本塁打に達する」と仰天の予測を立てた。
5戦連続ホームランは球団史上初めての出来事。今季5戦連続弾を記録したのは、スタントンの他には昨季まで韓国で活躍したブルワーズのエリック・テームズのみ。15日(同16日)のジャイアンツ戦では記録更新に期待が掛かる。
マーリンズは今季3度目の4連勝を飾り、借金を3に減らした。だが、ナ・リーグ東地区はナショナルズが2位に13.5ゲーム差をつけて首位を独走中。ワイルドカード争いでも、プレーオフ進出権が手に入る2位まで8ゲーム差の6位で、プレーオフ進出の望みは極めて薄い。その中でスタントンが豪快に放つホームランは、マイアミのファンに応援する楽しみを与えている。