来日3年目で初の2桁勝利 ソフトBバンデンハーク、キャリア初最多勝も視野

来日3年目で初のシーズンフル稼働なるか

 真価が問われる2017年のシーズン前には、第4回「ワールド・ベースボール・クラシック」でオランダ代表のエースとして3試合に先発し、母国のベスト4入りに貢献。だが、開幕直前に右手にできたマメの影響を受け、開幕カードでの登板回避を余儀なくされてしまう。

 4月頭に1軍に合流して以降はここまで離脱することなくローテーションを守り抜き、18試合で10勝5敗、防御率3.06という好成績を記録。安定感のある投球内容を披露し、先発陣に故障者が続出していたチームを、東浜とともに支えている。

 自身初の10勝を達成した先述の千葉ロッテ戦において投げ合ったのは、奇しくも来日1年目に福岡ソフトバンクの同僚として1軍の先発枠を争ったスタンリッジだった。バンデンハークは7回2失点(自責点1)、スタンリッジは6回3失点とお互いに試合を作ったが、かつてのチームメートの投げ合いはバンデンハークに軍配が上がった。

 過去2年間はフルシーズン1軍に帯同することができず、高い能力を持ちながら2桁勝利に手が届いていなかったバンデンハーク。だが、今季はチームが残り37試合を残した段階ですでに10勝をマークしている。この数字はリーグ全体でも2位タイとなる好成績であり、韓国時代を含めて自身初となる最多勝のタイトルも視野に入ってきている。

 幸いほぼ怪我なく過ごせている今季、バンデンハークが最終的に記録する数字はどのようなものになるのだろうか。シーズンも佳境を迎えて、優勝争いは苛烈を極める。野球がサッカーほどメジャーなスポーツではないオランダ生まれのバンデンハークにとって、キャリアハイとなるだろうシーズンの行方も、終盤戦における楽しみな要素の1つだ。

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

【動画】西武戦で圧巻の奪三振ショーを見せたソフトバンク・バンデンハーク

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