西武-楽天で両軍計25得点の大打撃戦 今季の大量得点試合は火曜日に多い!?

NPBの最多得点試合は「35」

 NPBの両チーム合わせての最多得点は、「35」だ。

1950年3月16日
西鉄
009 502 401-21
000 200 507-14
東急

 この年はプロ野球がセ・パ2リーグに分立した1年目。西鉄の開幕3試合目で飛び出した大打撃戦だった。本塁打も6本出ている。

 1950年は「ラビットボール」と呼ばれる反発係数が大きいボールが使用されていた。また2リーグ分立で、チーム数が増えたために新人選手が多数入団して投手の質が落ちていた。この年は、この試合のほかに5試合もの合計30得点以上試合を生んでいる。

 21世紀に入ってからは2003年7月27日のダイエー26-7オリックスの33得点が最多得点試合。続いて同年6月17日の同一カード、ダイエー21-11オリックスの32点が次ぐ。オリックスは、同一カードで40日の間に2度も大量失点の惨敗。この年は石毛監督が4月23日に辞任し、レオン・リー監督代行が引き継いでいたが、チーム状態は悪かった。

 大量得点試合は、派手な打ち合いであり、大いに盛り上がる。8月15日の西武-楽天戦も追いつ追われつのシーソーゲームとなり、本塁打も5本出た2万8772人の観客は、地元西武が勝ったこともあり、大いに盛り上がった。

 投手には受難ではあるが、ペナントレースの激化とともに、今後も大量得点試合が見られることだろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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